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健 康 情 報

不眠

秋の夜長といいますが、みなさんはゆっくり眠れていますか。人間 の脳と体を休めるのに大事な夜の睡眠。最近は眠りの悩みを抱えている人が多いようです。

●不眠とは

不眠とは、「なかなか寝付けない」「熟睡ができない」「睡眠が妨げられるため眠れない」など、睡眠が足りなくて気分がリフレッシュできないことをいいます。

●不眠の種類は

不眠は4つのタイプに分けられます。
入眠障害布団に入ってもなかなか眠れず、寝付くまでに30分以上かかる、いわゆる「寝つきが悪い」タイプ。
熟眠障害睡眠時間を充分とったつもりでも、「ぐっすり眠れた、熟睡した」という感覚が得られないタイプ。
中途覚醒夜中に何度も目が覚めてしまい、そのあと、もう1回寝付くのが難しいタイプ
早朝覚醒 朝早いうちから目が覚めてしまい、まだ眠りたいのにそのまま眠れなくなってしまうタイプ。
4つのタイプのうち、よくみられるのが「布団に入っても寝つきが悪く、なかなか眠れないタイプ」の入眠障害と「睡眠時間をとったつもりでも、ぐっすり眠った感じがしないタイプ」の熟眠障害です。前者は男女とも若い方に多く、後者では男性の方のうち、 60代に多く、女性の方では世代を問わずみられるようです。

●不眠の原因は?

不眠の原因を探っていくと5つの要因があることがわかります。
身体的原因大きな手術の後の痛みなど、身体のどこかに痛みがあるため眠れない。
生理的原因海外旅行時に陥る時差ぼけ、交代勤務制で深夜勤務などに変わった時に眠れない
心理的原因仕事の事が気になって眠れない、人間関係のトラブルで腹が立って眠れない、何か悩みがあるために眠れない。
精神医学的原因ノイローゼ・うつ病など、心の病気が原因となって眠れない。
薬理学的原因コーヒーや緑茶に含まれているカフェインの作用で目がさえて眠れない。
これらの原因の中でも、最近特に注目されているのが「生理的原因」と「心理的原因」です。
「生理的原因」として、昼夜の自然なリズムを無視した現代の24時間社会が原因です。深夜労働や交代勤務制で昼夜が逆転した生活をとらざるを得ないケ一スが増えており、こうした環境では、一定の生活リズムを保つことが難しくなり、体内時計にズレが生じ、不眠につながってしまいます。「心理的原因」としてはストレスが主となっています。現代はストレス社会といわれ、子供から大人まで、家庭や学校、職場とあらゆる環境にストレスが存在しています。 こうしたストレスは私達の心と体に影響を与え、このため不眠を訴える人が多くなっていると考えられます。「生理的原因」は規則正しい生活習慣を身につけることを、「心理的要因」はストレスヘの対応カを高めることを心掛ける必要があるようです。

●ストレスへの対応力を高める4つのポイント

では、私たちはどのようにストレスに対処して いけばよいのでしょうか。

★前向きの姿勢を心がけましょう。
たとえ失敗したとしても前向きな姿勢で少しでもゆったりした 気分になりましょう。心の余裕は身体の余裕と繋がっています。
★悩み事は一人で抱え込まずに周囲の人に相談しましょう。
誰かに相談し、自分が思っていることを表現するだけで心が軽くなり、また、アドバイスを得ることで問題が解決に近づくこともあるはずです。
★自分の生活の中でオン・オフを上手に切り替えましょう。
スポーツや趣味、外出をするなど、普段の生活と異なったことをすることにより、心も身体も軽くなります。
★自分に自信を持ちましょう。
経験したことがない困難な問題に出会った時でも「何とか乗り越えることができるだろう」と思うことができればストレスに押しつぶされることはありません。

◆エゾウコギについて

抗ストレス作用を示す代表的な生薬として、「エゾウコギ:別名 刺五加(しごか)」があります。このエゾウコギには、生体の抵抗力を高める効果があり、原因としてβ一エンドルフィン分泌か関係していると言われています。β一エンドルフィンとは体の中で作られるホルモンの一種であり、鎮痛作用がモルヒネの約6.5倍あり、人間の精神的ストレスの解消役です。特に運動中にたくさん分泌されます。運動後に感じる爽快感やストレス解消感は、このβ一エンドルフィンによるものなのです。そこで、このエンドルフィンを分泌させる作用があることで知られているのがエゾウコギという生薬です。抗疲労作用もあるため、 宇宙飛行士が宇宙船内で飲んでいたことも知られています。このような生薬を上手に利 用して、ストレスに負けない様にするのも1つの方法かもしれません。

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