花粉症 記憶 アトピー SARS 高脂血症 耳鳴り 老化 骨粗鬆症 風邪  ストレス 水虫 肥満 カビ情報 痴呆 睡眠 とびひ 大豆イソフラボン 月曜病 冷え対策 冬のスキンケア 健康な目 腸から元気に

健 康 情 報

アトピー性皮膚炎と季節

アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎は日本皮膚科学会によれば「増悪・寛解をくり返す、そう痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、 患者の多くはアトピー素因を持つ」と定義されています。
※アトピー素因(アトピー体質)とは、遺伝的、生まれつきアレルギー反応を起こしやすい体質のことをいいます。
アトピー性皮膚炎の特徴としては、
①かゆみを伴う発疹がくり返しくり返し出現 
②発疹は顔や首、肘や膝のくぼみに現れやすく ひどくなると全身に広がることもある
③約80%の患者さんは5歳までに症状が現れる
④アトピー体質という遺伝的な要素が関係
⑤気管支喘息、アレルギー性鼻炎などにかかりやすい傾向がある、などがあげられます。

アトピー性皮膚炎の原因・悪化要因
食べ物、環境因子(ダニ・ハウスダスト)、細菌・真菌、汗、精神的ストレス、過労、日光など

"かゆみ"は季節によって程度が違う?
アトピー性皮膚炎には、季節性があります。夏場に悪化 する人もいれば、冬場に悪化する人など、個人差がみ られます。
●夏に悪化するタイプ・・・夏は汗をかきやすく、それが 刺激になってかゆみがひどくなります。また、夏場は 患部に細菌が繁殖しやすくなり、それに伴って皮膚 の炎症が悪化すると、かゆみが強くなります。
●冬に悪化するタイプ・・・寒い季節は、肌の乾燥がます ます強くなるために、かゆみがひどくなります。このタイ プの方は、暖かくなると、発汗によって肌に潤いが出る ためかゆみが少なくなります。また、春から夏にかけて アトピーが悪化してしまう方も多いようです。

その理由は?
①気候の変化・・・寒い冬から春になると、気温が上昇するため、汗をかきやすくなります。 また、気温だけでなく湿度も変化します。 そうした様々な原因で体内バランスや体温の 調節機能が変化することが、かゆみを強め、 アトピーを悪化させる原因になっていると考え られます。

②花粉による肌のトラブル・・・国民病の一つと言わ れている花粉症ですが、鼻や目の症状だけでな く、花粉が体や衣服に付着し皮膚にかゆみが起 こる方もいます。今年は特に昨年よりも花粉飛散 量が多いと言われており注意が必要です。

③環境の変化によるストレス・・・ 春は、就職や進学など環境が 大きく変わる時期です。新しい 環境に適応する場合、良きにつ け悪しきにつけストレスとなりま す。過剰なストレスは様々な疾 患を悪化させますがアトピーも 例外ではありません。

予防と対策
◆入浴とスキンケア・・・汗をかいたら、 そのまま放置せず、入浴やシャワーで 汗を洗い流すようにし、体を清潔に保ち ましょう。入浴後は、肌が乾燥しやすいので、保湿剤を 塗るなど乾燥防止に努めましょう。

◆かゆみ対策・・・かゆみがあるとつい掻いてしまいます が、掻くことによって皮膚表面に傷ができ、バリア機能が 低下してしまいます。薬などをうまく利用して"かゆみ'"を コントロ一ルすることも大切です。冷たいおしぼりなどで 冷やしてみるのも効果があります。

◆ストレス対策・・・睡眠不足・疲労をためず 無理をしない。心地よい香りを利用する アロマテラピーや楽しい趣味を持つなど、自 分にあったリフレッシュ法を見つけましょう。

◆生活改善・・・ダニやハウスダストなどの環境因子はア レルギーの原因となります。普段からこまめな掃除、換気を心がけ、室内を清潔に保つことが大切です。寝具や衣類は皮膚への刺激が少ない素材を使用したり、洗濯も洗剤が残らないようすすぎを1回多くするなど、日 常生活を工夫し、悪化を防ぎましょう。

◆食事療法・・・食べ物が悪化因子になることもあります。 原因となる食べ物や食品添加物の多い食品は、避ける ようにしましょう。アレルギーは腸内環境と深い関わりが あると言われており、腸内環境を整える乳酸菌や食物 繊維、抗ストレス作用のあるビタミンC、皮膚の健康を保 つビタミンB群を含むものを積極的に摂るとよいでしょう

HOMEに戻る