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健康情報 月曜病(ブルーマンデー症候群)

 休日明けの月曜日の朝。「何だか会社に行きたくないなあ」と憂うつな気分に襲われた経験は、誰でも一度や二度はあることでしょう。 月曜日は、休日のレジャーの疲れを持ち越したり、管理社会に戻らなければならないことが負担になるなど、精神的な状態が最も悪い曜日とされています。また、「だるい」「胃や腸の具合が悪い」「風邪気味だ」など、体の不調が最も訴えられるのも月曜日です。 こうしたストレスによる月曜日の心身の不調は「月曜病」(ブルーマンデー症候群)と呼ばれています。あなたが月曜病にかかっているかどうか、まずチェックしてみましょう。
チェックリスト(あなたは月曜病?)
次のうち3つ以上に当てはまるようならば、あなたは月曜病にかかっている可能性があります。
1)人がいいといわれる。
2)他人と争うのは好きじゃない。
3)週末はゴロゴロしているだけだ。
4)日曜日の夕食はおいしく食べられない。
5)日曜日の夜はイライラが高じて寝つけない。

→月曜病の可能性があるならば、早めの対策が必要です。

 月曜病の症状は、(1)日曜の夜になると仕事のことが気になり、イライラが高じて寝付けない、(2)特に月曜の朝の寝起きが悪い、(3)下痢や腹痛で会社への出勤途上、電車を途中下車することがある――といったものです。

 休日から月曜日に移るときに気持ちの切り替えがうまくいかないと月曜病になりますが、この状態が高じると、出社前に頭痛や動悸(どうき)などが起こり、「会社に行きたくても行けない」という「出社拒否症」に襲われることになります。

<月曜病の対策>

●月曜日には会議をしない
 英語には「ブルーマンデー」(憂うつな月曜日)という言葉がありますが、さらに米国には「ブルーマンデー・レモン」というジョークがあります。「レモン」は「欠陥品」を表す俗語ですが、このジョークは、月曜日に製造された自動車のエンジンは故障が多いので、誰も買わないという意味だそうです。

ある統計によると、会社を休みたくなる日は圧倒的に月曜日が多く、また仕事上のミスも月曜日の午前中に増加することが報告されています。週末を過ごしたのち、意気消沈して迎える憂うつな月曜日は、たしかに体にはよくないことでしょう。実際、欧米では以前より、心筋梗塞などで死亡する人は、ほかのどの曜日よりも月曜日が多いことが報告されています。

実は、ブルーマンデーと呼ばれる月曜日の苦痛は、人間の持つ知力・気力・体力の三つのリズムが無視された結果、そのひずみが休日明けの月曜日にしわ寄せされてきたために生じると考えられます。

もともと人間には、1週間の間でも、肉体や知性、感情・気力に好・不調のリズムがあることが知られています。行動科学研究所の山村昌隆氏によれば、月曜日には肉体的には好調でも、知性、感情・気力は不調であることが示されています。
<1週間の好・不調のリズム>
 このような生体リズムからみると、月曜日には会議や重大な決定事などは避けるようにして、水曜日か木曜日にもっていくことが大切といえるでしょう。また、家族とともに食事をしたり、楽しむのに最適な日は金曜日や土曜日ということになります。

●土曜に家族サービス、日曜は汗を流して過ごそう
 月曜病を未然に防ぐには、土曜、日曜の過ごし方を工夫することが大切です。疲れの出るスポーツなどは土曜日にやって、日曜日になると家族サービスに努めたり、明日からの準備を始める人が多いようですが、これはあまり上手な週末の過ごし方とはいえません。むしろこの逆で、土曜日は家族サービスや仕事の準備をして過ごし、日曜日はスポーツなどで体を動かして汗を流す方が、日曜の夜ぐっすり眠れていいのです。

 依然として日本人には、休むことは怠けることであるような風潮が残っているように思われます。休日や余暇が増えてきたことは好ましいのですが、欧米人に比べて休日の過ごし方がどうも下手なようです。

 たまには発想を変えて、映画の夜間上映を見るなど、月に1回くらいは日曜の夜を外で過ごしてみるのもいいでしょう。一週間のリズムが一定していることも大切ですが、マンネリを防ぎ、新しい可能性を開くためにも、ときには冒険してワンパターンの休日の過ごし方を変えてみてはいかがでしょうか。

「出社拒否症」

 今、ビジネスパーソンの世界では、「会社に行きたくても行けない」という「出社拒否症」が増加しています。

 誰でも会社に行きたくない日はあります。「ええい、今日は休んでしまえ」と1~2日ずる休みを決め込んでも、その後はまたいつも通り出社するでしょうし、「そんな日は思い切って休んでしまった方が翌日からやる気が出る」という人もいるでしょう。

 それが、朝、家を出ようとすると激しい頭痛や吐き気、下痢などに襲われたり、どうにか家は出ても会社の前まで来ると、また頭痛や吐き気などの症状が出たり、足が動かなくなったりして会社に行けなくなるのが「出社拒否症」です。

 最近では、新人に限らず働き盛りにもこの病気は広がっています。特に休日明けにおいて、かつて学園で流行っていた五月病のような“心の病”が職場にも増えているのです。ベテランの中高年層では、リストラのような目まぐるしい社会情勢や環境の変化にこれまでの経験だけではついていけず、悩みやストレスから出社拒否症に陥るケースが増えています。また今日のIT時代においては、適応障害への不安から出社できなくなる場合も少なくないようです。

 出社拒否症の人に対しては、まわりの人間は決して励ましたり、責めたり、無理に会社に行かせようと迫ったりしないことです。不用意な励ましの言葉は、本人をより追い込むことになるので禁物です。励ましが苦になって、自殺してしまうケースも少なくありません。もし身近に出社拒否症に陥った人がいたら、決して「頑張って」などと、励まさないようにしてください。 ゆっくりと休養をとることが大切です。

出社拒否症の予防には、ストレス解消のため、スポーツをしたり趣味を持つようにしたいものです。また、職場の人間や家族とのコミュニケーションを希薄にしないように心がけることも重要です。同僚や部下を飲み友達やゴルフ仲間にしてしまうくらいの気持ちを持ち、家族そろっての食事の時間も増やしましょう。

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