岡山県内の有名な総合病院で2年前に診てもらい、塗薬で治療。病名も養生も教えられず1年間通院。全く改善しなかったから、岡山市内の皮膚科に通院。そこでは足を上げて寝るように言われて塗薬だけで治療。
薬剤師の僕が診断を付ける権利はないが、これを紅皮症というのではないかと思って、煎じ薬を服用していただくことにした。両膝から下の足が、表面が赤黒く腫れていて、皮膚が破れている部分から浸出液が漏れ出ていて、痛々しく見るに堪えない状態だった。背中も浸出液こそ出ていないが赤黒く皮膚が変色していたので、当然紅皮症の薬が漢方薬にあるわけがないが、症状に合わせて漢方薬を選択した。
2週間目には変化がなかったが、4週間目の今日、破れている皮膚病変は全くなく、どす黒い色が、普通の皮膚に1歩も2歩も近づいていて、僕みたいな田舎の薬局が好転させてくれたことをとても喜んでくださった。蜂窩織炎にでもなるのではと心配していたが、パンパンに腫れていた脚がかなり細くなっていたので、そちらも予防できたかもしれない。
実はこの方より何倍も年季が入っている同様の方を数年お世話している。その方は両手にもできていて夏でも長袖手袋で隠していた。今4年くらい毎日欠かさず煎じ薬を飲まれているが、半そでで手袋なしでやってこられ、ゲートボールにいそしんでおられる。漢方薬は僕みたいに何ら専門知識がなくても、体質に迫れる処方でお役に立てれることが多い。
紅皮症とは、全身の皮膚が赤くなり(潮紅)、皮膚の表面が大量に剥がれ落ちる(落屑)状態です。乾癬や薬疹などの皮膚疾患が悪化した結果として起こることが多く、単独の病名ではなく症候群とされています。皮膚の血管が拡張し体温調節が乱れることで、発熱や悪寒、脱水などの全身症状が現れます。
また、皮膚の角質が剥がれ続けることでタンパク質が失われ、低栄養や浮腫につながることもあります。高齢者では、バリア機能の低下や血管収縮機能の衰えなどが発症リスクを高めます。
(出典:国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター「広範な皮膚炎症である紅皮症の病態とその原疾患」)