2025-09-16 の症例

お腹が空いて自分でご飯を食べていた　 80代以上 男性 岡山県 2025-09-16

牛窓は畑どころでカボチャや白菜が有名。５年くらい前はご自分で薬を取りに来ていたのに急に来なくなっていた。
奥さんがやってきて、１日中寝てばかりで、その上おしっこが駄々洩れで困っていると相談された。
何か病気が出て、僕の薬局から手が離れると途端に老いる人が結構おられる。病院の治療薬は命を救ってくれるが、その人の体力や気力は全く関係なく衰えていく。そういった治療を僕の薬局でやっていたのに、一気にそうした治療を終了する。当然体力は直線的に落ち気力もそれにつれて急降下する。
奥さんは後悔していたが、それでも希望をもってやってみようということになり、心臓や筋肉を強くする栄養剤と、消化器系を強くする漢方薬を１０日分持って帰ってもらった。
１０日後の今日やってきて奥さんは、「変わらない」と言ったが、僕が詳細に尋ねると「先日忙しくて昼の帰りが少し遅れたんですが、お父さんが自分でご飯を食べていたんです。お腹が空いて何でもいいから食べたくて、漬物で食べていたんです」と教えてくれた。おしっこも「駄々洩れではなくなりました」と言った。「効いとるがあ～」
「畑に行ってくるなんて言い出したら奇跡じゃなあ」と二人で期待している。