こうした人に漢方薬の実力を伸ばさせてもらった。どんなトラブルでも数日分しか持って帰らない方。岡山市内から来てくれるから結構遠い。だから僕の薬局に来る前には必ず医者かドラッグで漢方薬を試している。効かなかった場合に僕の出番だが、今回もまた腹痛の相談で、3番手としてやってきた。
ストレス性の腹痛だと判断して4日分渡していた。1週間くらいして珍しくやって来たから、効果を確認したら4日分で完治していた。効果を報告してくれるようなタイプではないから珍しいなと思っていると、飛蚊症が始まって取り乱していた。
病院で薬を貰えなかったことで余計舞い上がっているみたいだ。飛蚊症の漢方薬はさすがに数日分はあり得ないよと言うと、奇跡的だが「真面目に飲む」と答えた。
そこで1か月分渡した。今度ばかりは覚悟を決めたのだろうか。飛蚊症は治らなくても、視界から消えてくれれば十分だから、それを期待しての処方だ。1000年前か数百年前か分からないが、ちゃんと中国の人は目の薬を薬草で作っていたんだ。