母親が長い間飲んでいるめまいの薬が、乗り物酔いと同じ薬だと知ってお嬢さんが母親を連れてきたのがもう5年前。乗り物酔いみたいな薬でめまいを抑えるのではなく、元から治りませんかと言う相談だった。
話をお聞きしたら、頭の動脈硬化ではないかと思われたので、そうしたことが期待できる漢方薬を選択して服用していただいている。そのおかげ?で、めまいはほぼ完治。痴呆に陥ることもなく毎日を楽しんでおられる。
漢方薬は未病を治すと言われるが、そうした典型例だと思う。
2年前にすい臓がんを手術。抗がん剤治療が始まってからすぐに煎じ薬で「とにかく元気を維持し、抗がん剤治療に耐える」ことを目標にした。おかげでほぼ副作用が出ずに、治療終結。元気に働いている。
1年過ぎたころから煎じ薬を飲むのが面倒になり、僕のところでもう20年くらい飲み続けているある天然材料の薬だけ飲んでいる。
今朝又注文電話があったが、その時に話した内容が僕にとってはすごく達成感を感じさせてもらえるもので、うれしかった。
主治医の先生は、その分野では日本でも有名な先生らしいが、先生が「今まで何百人もあなたみたいな方を世話してきたが、副作用がほとんど出なかった人を見たことがない」と言われたらしい。
元々タバコを1日100本くらい吸うくらい元気な人(元気過ぎる人)だったが、僕が「命が惜しかったら、これを一生飲み続けたら」と勧めたものを、20年近く意外にもまじめに飲み続けていて、恐らくそれが、静かに体を支えてくれていたのだと思う。
今は腫瘍マーカーが、高くもない、無くなりもしないところに収まっていて、先生もまた抗がん剤治療を始めてもいいかなと迷われているらしいが、抗がん剤に耐えれるかどうかで迷っているのではなく、必要かどうかで迷っているらしい。