おばさんが毎回漢方薬を取りに来てくれるが、おばさんと一緒に涙声になってしまった。それも嬉しい涙で。
入ってくるなり、姪の血液検査が、お医者さんもびっくりするくらいよかったそうだ。ステージが悪いがんの手術だったから、そして若いからみんなが必死の様子が伝わって来て、そのお手伝いが出来ているみたいで、本当に嬉しかった。ずっつずっとこの安心を共有出来たらと願わずにはおれない。
身に余るお礼を言われたが、僕がやってることは、病院の治療が完遂出来ること。せっかくの抗がん剤がその力を十分に発揮できる環境を整えること。そのための煎じ薬でしかない。だから今回の喜びの99%は先生のお陰。僕など結果のおこぼれを頂戴しているに過ぎない。ただそのおこぼれでも貢献できていることが嬉しくて、一緒に涙を流した。